セレック治療
セレックシステムとは
セレックシステムとは、コンピュータ制御によって歯の修復物を設計・作製するCAD/CAMシステムのことです。特殊なカメラとコンピュータを使って修復物を作製するので、従来のように型を取る必要がないため、短時間で精密な詰め物が完成します。
むし歯は細菌が原因です。エナメル質の下にある象牙質に細菌感染することでむし歯になりやすくなります。なので、できるだけ早くセラミックを接着させ、隙間を埋めることで、再びむし歯になることを防ぎます。セレック等で作製されたセラミックの詰め物、被せ物は歯と接着できる唯一の材料です。
セレックシステムの特徴
- 01短時間
- 最短1日の通院で詰め物や被せ物をセットできるため、通院の頻度が少なく治療が完了します。
- 02耐久性
- オールセラミックブロックを使用するため金属アレルギーの心配がありません。
また、非常に高い耐久性を持ち、15年後の残存率を調べた臨床研究によると、通常の治療では約68%に対し、セレック治療は約93%と非常に高い結果を出しています。
- 03経済的
-
セレック治療では修復物の作製を歯科技工所に依頼をせず、クリニック内で作製を行うため、通常必要な人件費が不要となり、コストが抑えられるので、従来の治療方法に比べ、リーズナブルに提供することが可能となりました。
- 04審美性
- 高品質なセラミックを使用しているため、天然歯に近い、自然で美しい見た目を実現できるようになりました。また、クリニック内で作製を行うため、歯のお色を患者さんの天然歯に合わせやすく、患者さんにとって最適な詰め物/被せ物を作製することができます。
治療の流れ
1
- 古い詰め物/被せ物を除去と形成
-
今まで装着していた詰め物/被せ物がありましたら除去します。
また、治療患部にむし歯がある場合は削り、詰め物/被せ物が合うように、調整を行います。
2
- スキャン(型取り)
-
3D光学カメラを使用して患部を撮影します。従来の型取りと比べ、痛みや不快感などはほとんどありませんのでご安心ください。
3
- 修復物設計/素材の選定・決定
-
モニター上で歯の位置関係や形態、噛み合わせの調整をあらゆる角度から行い、コンピューター上で設計・変更・微調整を細かく設定し、理想的な形にしていきます。設計後は様々な色のセラミックブロックから患者さんにあった、最適な色のものを選定します。
4
- 補綴物の作製
-
コンピューターで設計した情報をもとに、ミリングマシンと呼ばれる機器でセラミックブロックを削り出し、補綴物を作製していきます。
5
- 口腔内へセット
-
出来上がった補綴物を口腔内へセットします。噛み合わせの状態を調べ、必要であれば補綴物を削り調整します。問題無ければこれで治療完了になります。
ほとんどの場合、型取りを行うところから、口腔内へのセットが終わるまでの時間は約1時間30分程度で完了します。
セレックシステムはこんな方におすすめです
「短時間」「高品質」「経済的」など優れたメリットのあるセレック治療は、
下記のような方におすすめしております。
- 金属アレルギーをお持ちの方
- 治療に時間をかけたくない方
- 白くてきれいな歯を希望される方
- 今ある銀歯を自然な白さのものに替えたい方
- より精度の高い治療を希望されている方
- 費用を抑えて審美歯科治療を受けたい方
「歯を守れるかはあなた次第!
治療が必要な方も詰め物の選択と
アフターケアがとても大切です!」
よくある質問
- 保険は適用されますか?
- 全て、自費診療となります。
- セレックはどれくらい持つものでしょうか?
- 一概には言えませんが、定期的なメインテナンスを行って頂ければより長く維持できます。
- メインテナンスなどは必要になりますでしょうか?
- メインテナンスして頂くことで、小さな変化を見逃すことなく維持できます。
- どのような症状でも対応可能なのでしょうか?
- 全ての症例に対応できるわけではありません。まずはご相談ください。
- セレックは変色したりするのでしょうか?
- セラミック自体の変色はありません。
精密治療
『見えないものを見る』ことの大切さ
拡大鏡と手術用顕微鏡
みなさまのからだの一部である『歯』。歯は人間の臓器の中でも特に小さな器官です。お口の中は暗く、見ることがさらに困難な環境です。歯科では、そんな歯を観察しながら作業を行っています。
むし歯ができないようにすることは重要です。しかし、できてしまったむし歯は治療しなければなりません。小さな歯の、さらに小さなむし歯や歯石をみるために当院では、保険・自費診療問わず、担当歯科医師、歯科衛生士が拡大鏡(Surgitel社)を使用しています。
拡大鏡には限界がある
拡大鏡は倍率の固定されたレンズで構成されています。拡大鏡では見えない部位、またさらに大きくして見たい時は、拡大率が変えられる手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用します。
例えば、小さな穴を必要最低限削り、コンポジットレジンでご自身の歯のように埋めたり、歯の根っこの中を消毒したり、詰め物が入りやすいような形にするため正確に歯を削ったりする際に、裸眼とは比較にならない力を発揮します。ただし、マイクロスコープを用いた治療は、非常に繊細で1回に要する治療時間は少し長くなることもあります。
歯科用CT撮影
通常のレントゲン撮影は2次元的にしか観察ができません。CT撮影をすることでレントゲンでは分からない、骨や歯の状態、病巣を3次元的に確認することができます。(一部保険適応あり)
患者さんの一番心配されることは被曝線量だと思います。人間が普通に生活しているだけで日光などから、年間2.4~1.6mSvの放射線を浴びていると言われます。もし、飛行機で成田からニューヨークまで往復した場合、宇宙からの被曝は180μSvになり、歯科用CTによる被曝線量はそれ以下です。
しかし、泉3丁目歯科では、不必要なCT撮影は行いません。撮影による被曝よりも、利益が上回ると判断した時のみ撮影を行います。安心して御受診ください。
小さな器官(歯や病巣)を見るために、拡大鏡(眼鏡)・マイクロスコープ(手術用顕微鏡)を使用し、表面的に見えない部分をレントゲン・歯科用CT撮影により見える化する。
『見えないものを見えるように』当院は精密拡大診療を開業以来基本としています。